中国でユニコーン企業が続々誕生。中国が世界の覇権を取りにくるか。
中国のユニコーン企業が70社へ
現在、中国で巨額の投資マネーや、13億人いる市場のお金によってスタートアップを立ち上げる起業家が非常に増えている。さらにその結果上場に近いとされるユニコーン企業の数がアメリカと並んでいる。
ユニコーン企業とは、企業としての評価額が10億ドル以上あり、非上場のベンチャー企業のことを指す。
有名なアメリカのユニコーン企業には、UberやAirbnbなどの会社がある。日本に視点を見てみると、有名な会社ではDMM。すでに上場を果たしたが、メルカリもユニコーン企業の一つだった。
世界的に見て日本には起業家少ないのが現在の課題の一つである。
美団点評の王輿は、先日華々しく上場を果たした。彼の会社は、料理配達サービスや、レストランやホテルなどの予約などを手がている。有料の利用者はなんと、世界で3億人となっており、その影響力はすごいものがあるだろう。
その要因の一に中国が推し進めている、スマートフォン決済の普及があるだろう。9月に行われた上場では、その評価額がホンダや、三菱商事に並ぶなどの大型IPOになった。さらに王氏は、今回の資金調達によって、ビックデータやAIなどのハイテク産業への進出も開始するとのことだ。
ユニコーン企業を創りあげた王氏は連続起業家??
彼はなんと米国留学中にSNSの発展に乗じて、自ら学生向けのSNSを開発し、成功。その資金を元手にして大きくネット事業に乗り込んだ形となった。その後、料理関係のサイト等を開設し、成功。そして現在に至る。
続々と現るユニコーン企業
なぜ中国はこのようなユニコーン企業が多く成立するだろうか。その理由は投資マネーの動きに原因がある。不動産や株以外の資金の投資先を探している投資家たちが次に目をつけたのがこのスタートアップへの投資だ。
こうした背景から、中国ではスタートアップが続々と誕生しており、力を伸ばしている。
2018年に入り、bilibili や、シャミオ、NIOなどの大型IPOが続いており、中国経済を大きく支えている。
なんと中国のユニコーン企業はここ3年で3倍にも増えており、その数はこれからもっと増えるであろうと思われる。
中国でのユニコーン企業の分布
北京市 34社
人工知能などのIT系に特化しており、配車アプリの開発などが盛んである。
上海市 16社
フィンテックなどの生活系に関係した企業が並ぶ
杭州市 14社
ネット通販等と手がける企業が並ぶ
深圳市 6社
ドローンやとボットの開発等を手がけている企業が多く存在している。